* [本]この夏 読んだ本
神戸戦の大勝利(←でもないか、けど、気持ちは大勝利さ)に浮かれているうちに
いつの間にか、9月になってしまいました。
あ〜、大好きな8月が去って行っちゃった。。。
バイバイ、8月。。。シクシク

そんで、夏を振り返ってみることに・・・

♪  この夏に読んだ本  ♪

まずは、コレ♪
『メタボラ』 桐野夏生
メタボラ

(メタボラの話は ↓↓もうちょっと下に書きました )


桐野夏生さんの作品はいつも気になります。
出たらすぐ読む。(なるべく)

グロテスク 上 (文春文庫) グロテスク 下 (文春文庫)
この「グロテスク」を読んで以来、
はまりにはまって、手に入る限りの桐野夏生作品を読みました。
私、実はちょっと凝り性です^^;


人間の心の闇を描きだすことにかけては、当代一、二を争うんじゃないでしょうか。
徹底的に人間の暗部を描く。
心の奥の奥の、心のひだのうねりにうねった隅々まで
もうイヤってほどに、言葉の世界の明るみにさらしてしまう。
ドロドロと渦巻く魔界を覗き込むような気味悪さに、
読みながら鳥肌がたったり、吐き気を覚えることもあるのだけど、
一度覚えた薬の味、いや蜜の味みたいに、
ついついその作品に手を出してしまうのです。


同じ心の闇を描くにしても、
世間を騒がした事件を下地に
センセーショナルな受けを狙ったものとか、
心のうわべをなぞったみたいな小説もあるけど(誰とは言いませんが)
吐き気をもよおしながら、桐野ワールドに魅かれるのは、
桐野さんが、売れ筋を狙ってとか、興味半分とか、怖いもの見たさだけで書いてるっぽくないから。、
人間存在、内面世界を徹底的に探るという強い意志、使命感みたいなものが、
どの作品にも感じられるから。なんですけど〜、くどいはアタシ。


そうだ、この夏にこんなのも読んでました。

残虐記』 桐野夏生
残虐記 (新潮文庫)
出版された当時に読んでたのに、それを忘れて単行本化されて買っちゃった(>_<)
これは、怖いです。
読んでる最中も怖いけど、
最後まで読んで、また全然違った底知れぬ恐怖に全身が包まれます。
でも、この意味するところをゾッとしながらも
繰り返し考えずにはいられません。

話は元に戻って、『メタボラ』です!!

いがった〜〜〜☆☆
1ページ目〜数ページは、期待どおりのゾクゾク怖っの桐野ワールド。
いきなりの、暗黒ジャングルシーンですから。
主人公、記憶ありませんから。
でも、それも最初だけ。
アキンツ(昭光)と出会った主人公、そこに展開されるのは沖縄ワールド。
二人の先行きに只ならぬ不安を予感しながらも、
照りつける太陽と珊瑚礁の海が舞台、沖縄の人情に切なくなったり。
なんか、明るい、健全・・・
ムムム、勝手が違うぞ〜〜〜桐野ワールドどこ行った??
と疑問を抱えつつ、目が離せないスピード感でストーリは展開♪
そ、そして、ついに、やっぱり、鳥肌が立つ、オドロオドロシイ桐野ワールドへっ!!
ちょっとマイルドな桐野ワールド。
初体験したいなら、これお勧め!!


このメタボラの前に読んだのが、コレ。
 サウス・バウンド
奥田英朗 サウス・バンド

これも偶然ですが、沖縄が舞台。
これは、気持ちいいな〜〜〜爽やかです。
家族のことを考え直したりしちゃう。
私は、ウチの青赤娘をアメリカに送りだす前だったから、
妙なところでしんみりしたりしながら、読みました。


ミステリー・サスペンス好きですから、これも出たらはずせません♪

『捜査官ガラーノ』 P・コーンウェル捜査官ガラーノ (講談社文庫)
女性検視官スカーペッタシリーズ大好きです。
出たら、即買いです♪
でも、この新作は肩透かしでした。
ついに、P・コーンウェルもピークを過ぎたかな。


で、今読んでいるのは、これ。
よしもとばなな 『なんくるない

なんくるない (新潮文庫)

やっぱり沖縄が舞台です。
しばらく沖縄ものを読んでいこうかな、と思ってます。
だって、真吾の波が来てるもん。
真吾の活躍に願かけて、読み進みまっすぅ♪